スパイマスター ver.2

旧題マインドマスター。2人用読み合いカードゲーム。交互に攻撃側と防御側を担当し、攻撃側の伏せたカードを防御側が当てる。当て損ねるとスパイに浸透され機密書類を暴かれる。3枚の機密書類全てが暴かれると負けだ!


 

コンポーネント

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ゲームの始め方

  • 公平な方法で最初の攻撃側プレイヤーを決める。
  • 機密書類カードを3枚ずつ配り、それぞれのプレイヤーの前に裏向きに並べる。
  • スパイ・特殊部隊・ハッカーの合計21枚のカードをよく切って山を積む。
  • 山から5枚ずつカードを配り手札にする。
  • アイサツをして試合開始!

 

遊び方

勝利条件

自分の前に並んだ3枚の機密書類はヒットポイントである。暴かれるごとに1枚表に返す。交互にラウンド(攻撃番)を繰り返し、相手の機密書類カードを3枚とも表に返せば勝ちだ!

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ラウンド構造

  1. 攻撃側プレイヤーは山からカードを1枚引く(先手の最初のラウンドは除く)。
  2. 攻撃側プレイヤーは手札から1枚選び、裏向きで出す。
  3. 防御側プレイヤーは「スパイ」「特殊部隊」「ハッカー」のどれかを指定する。
  4. カードを表に返し、指定と違っていれば攻撃成功!
    1. 出したカードは攻撃側プレイヤーの前に左から右の順で並べる。
    2. 2.に戻り、再び攻撃側プレイヤーがカードを伏せる。
      1. ただし特殊部隊は攻撃に成功してもラウンドが終わる。
  5. 指定通りであれば攻撃失敗!
    1. ラウンド終了。攻守交代して次のラウンドを始める。
  6. ラウンドが終わったら……
    1. 攻撃側プレイヤーの並べたカードは全て捨て札置き場へ移動する。
    2. 手札が8枚以上あれば半分(端数切り捨て)を選んで捨てる。

 

特殊部隊

  • 成功:防御側プレイヤーは機密書類を1枚暴かれる(表に返す)。ラウンド終了・攻守交代。
  • 失敗攻撃側プレイヤーは機密書類を1枚暴かれる。ラウンド終了・攻守交代。

 

ハッカー

  • 成功:攻撃側プレイヤーは山からカードを2枚引く。
  • 失敗:ラウンド終了・攻守交代。

 

スパイ

  • 成功:スパイが3枚並ぶごとに防御側プレイヤーは機密書類を1枚暴かれる。
    • つまり3枚目・6枚目・9枚目の攻撃成功時。
    • 1回のラウンドで並べる必要がある(ラウンド終了時に並べたカードは捨てる)。
    • 右端に並んでいる(直前に出した/奪った)カードが、攻撃に成功したスパイより小さい数字のスパイであれば、攻撃側プレイヤーは山からカードを1枚引く。
      • 例えばスパイ1の直後にスパイ5を出した場合など。
    • その後、攻撃側プレイヤーは手札からこれより大きい数字のスパイを1枚出してよい。このカードの下に横向きに差し込み、+1枚分の攻撃成功として扱う。
      • 例えばスパイ2で攻撃成功し、スパイ6を追加で出してスパイ2の下に横向きに差し込む。これでスパイが2枚並んだ事になる。
      • 差し込んだカードは「直前に出した」とは扱われない。上の例では直後にスパイ5を出せばカードを1枚引く。
  • 失敗:見抜かれたスパイは相手に寝返る! このカードは相手の場の1枚目になり ラウンド終了・攻守交代。

 

その他のルール

  • 捨て札置き場は共用・公開。ここにあるカードは全て表向きになる。
  • カードを引こうとする時に山札が無ければ、その前に捨て札を切って山を積む。
  • 途中で手札が無くなった場合はラウンドが終わり攻守交代する。

月刊スパ帝国 Vol.18

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.18の紹介


Vol.18は特集「カードゲームをつくろう」と題し、ルール作りからデザイン・印刷までひとつの作品を完成させる手順を解説。チュートリアルとして2人用カードゲーム「マインドマスター」を掲載する。いつもの記事も継続中!

vol.18

内容:

  • 64ページ+表紙のオフセット誌
    • 特集「カードゲームをつくろう」
      • 1章:芸は模倣から
      • 2章:ゲーム作りの手順
      • 3章:ルール作り
      • 4章:デザイン作り
      • 5章:印刷と裁断
      • 6章:説明書の書き方
      • 7章:作例「スパイマスター」
    • XCOM: Enemy Unkownプレイ日記「ぐう凡地球警備隊」
    • 格闘ゲームへの誘い
    • 中国サーガ
    • 日本語を教える話
    • ゲームレビューコーナー(シティビルダー、Yomi: Shadows、ドッカーン、アンドールの伝説)
    • 2人用カードゲーム「スパイマスター」ルール

 

XCOM: Enemy Unknownプレイ日記 ぐう凡地球警備隊

今回の「ぐう凡」の題材はXCOM: Enemy Unknownである。街中に立て籠るエイリアンを掃討するため、銃で武装した兵士を4~6人送り込んで撃ち合うというSRPGだ! 身を隠す・回り込む・遮蔽物を爆破するなどのリアルな歩兵戦術が勝利の鍵である。なお難易度は最高の「インポッシブル」に設定し、リロードを禁じる「アイアンマン」をONにする。DLC・拡張・MODの類は一切無し。「拘束」等のバグ技は禁止とする。Wikiには「絶対に不可能」と書かれている条件だが何とか頑張ってみよう!

 

開始

2015年3月、外宇宙からの侵略を受け地球は危機に瀕している! 世界各国は特殊戦闘部隊XCOMを編成、これに対処する事になった。プレイヤーはその司令官としてエイリアンと戦いつつ、目に見える戦果を挙げて口うるさい評議会を納得させなくてはいけない。簡単に言うとネルフの司令みたいな立ち位置だ。

最初に決める事は、XCOMの本部基地をどこの国に置くかだ。XCOMは世界16ヶ国の共同プロジェクトながら、毎月資金を拠出してくれるのは本部のある1ヶ国だけである。残りの国は人工衛星を打ち上げて保護する事によって金を出してくれる様になる。当然豊かな国の方が拠出金は多いぞ!

またこれに加えて「大陸ボーナス」という物もある。1つの大陸全ての国に衛星を打ち上げた場合、またはそこに本拠地がある場合、それぞれ異なった特殊ボーナスが貰える。例えば南米大陸ならエイリアンの生態研究が一瞬でできる様になり、アジアなら新兵器の開発が安くなる。今回は拠出金が最も多いアメリカ合衆国を選択しよう。大陸ボーナスは戦闘機の購入・維持費50%減だ。では始めよう!

 

ミッション#1

最初のミッションはメキシコで発生した人間誘拐事件の調査だ。エイリアンが地球を侵略しているとは言い条、いきなり宇宙艦隊で押し寄せて来て爆弾を落としているわけではない。今はまだケチなUFOで散発的にやって来て人間を拉致したり種々な悪戯をしているだけだ。今回はメキシコの商店街に降下ポッドが現れ、人間が大勢連れ去られている。XCOMの精鋭部隊4人(全員新兵)を突入させ掃討だ!

降下地点の目の前には商店の入り口があるが、真っ直ぐ突っ込むとエイリアンの待ち伏せを受ける確率が高い。ここは横から迂回しよう。殆どのマップには正面ルートと迂回ルートがあり、どれも迂回した方が楽である。商店の横の壁に沿って歩き、角から顔を出して覗いてみると……エイリアン発見! 裏口のゴミ箱の傍に宇宙人3体がたむろしていた。この面に出て来るのは「セクトイド」というグレイめいた灰色のチビである。こちらに気付き戦闘隊形を取り始める!

さていよいよ交戦が始まる訳だが、どうやって戦うべきか? 突っ込んで撃ち合うという答案は零点だ。敵はゴミ箱や壁を「遮蔽物」として利用し身を隠している。こちらには一切身を隠せる場所が無い。遮蔽の後ろに隠れているユニットは敵の射撃が大幅に当たりにくくなるので、このまま戦っても不利である!

模範解答は「一旦引っ込む」だ。まず壁の後ろに隠れる。すると敵が「地球人どもはそっちか? 見て来いカルロ」とばかりに1体ずつひょっこりと顔を出す。そうしたら分隊全員の一斉射撃で蜂の巣にするのだ。これを繰り返して見事殲滅。最初の面に出て来る敵は8体なので、これで残り5体となった。

そのまま店の裏沿いに進んで隣の本屋へ行く。ドアを開けるとここにもエイリアンが2体潜んでいた! こちらに気付き店内の本棚の後ろに隠れる! こういう場合は突っ込むのが正解だ。本棚も遮蔽物であり防御ボーナスをもたらすが、それはあくまで「射撃手と対象の間」に遮蔽があった場合だ。踏み込んで横に回り込めば遮蔽効果は一切無くなり、無防備なエイリアンを撃ち殺せる! これで残りは3体だ。

すると店の表側から物音がし、エイリアン3体が出現! そこでこちらは店の2階へ素早く移動する。2階部分は地上から死角になっており撃たれる心配が無い。のこのこと近づいて来た所に上から手榴弾を落とし爆殺だ! 任務完了。死者0人。

 

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#13 マインドマスター

マインドマスター(仮題)

伏せたカードを当てる2人用の読み合いゲーム。

 

コンポーネント:

トランプのスペード・ハート・ダイヤ各7枚。数字は参照しない。

ストライクカウンターとアウトカウンター4個ずつ

 

開始処理:

・カードをよく切って山を積む。

・山から5枚ずつ引いて手札にする。

・それぞれ手札から1枚裏向きに出し、同時に公開。

・スートで三すくみ。スペードはハートに勝ち、ハートはダイヤに勝ち、ダイヤはスペードに勝つ。

・あいこなら出したカードを手札に戻して再度選び直す。

・勝った方が最初のラウンドの攻撃権を得る。

 

ラウンド処理:

 

・攻撃権を持つプレイヤーは手札から1枚選んで伏せる。

・相手はそれがどのスートかを宣言する。

・伏せたカードを公開する。

・宣言と違っていればカードの効果が発動:

・スペードなら被攻撃者のアウトが1増え、攻撃権が移る。

・ハートなら攻撃者が山からカードを3枚引く。攻撃権は継続。

・ダイヤなら被攻撃者のストライクが1増える。攻撃者はさらに手札から2枚捨てて、ストライクをもう1つ付けてもよい。攻撃権は継続。

・宣言と同じであればカウンター効果が発動:

・スペードなら攻撃者は手札を公開し、攻撃権が移る。

・ハートなら攻撃権が移るのみ。

・ダイヤなら攻撃者のストライクが1増え、攻撃権が移る。

・ストライクが3つになるとアウトが1増える。

・アウトが増えるとストライクは全て無くなる。

・手札を全て使い切ると攻撃権が移る。

・攻撃権を失った時に手札が9枚以上あれば、半分(端数切り捨て)を選んで捨てる。

・攻撃権を得た時に手札が1枚も無ければ山から3枚引く。

・カードを引こうとした時に山札が1枚も無ければ、それまでに使ったカードを全て集めて山を切り直す。

・それでも足りない場合は引けない。

 

終了処理:

・アウトが3つになったら負け。