トスカーナの戦い 攻略編

トスカーナの戦いを10倍楽しむ攻略情報。この記事を読んで強くなろう。
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・入門ルール編

最初に覚えるべきは「揃えて渡す」テクニックだ。例えば最初に引いた5枚のカードが騎兵・騎兵・騎兵・槍兵・マスケット兵であれば騎兵3枚を相手に渡そう。そうすると相手は他の兵種を2枚引いて来ない限り騎兵を出すしか無い。つまり相手の役が読めるのである。

自分がマスケット兵を引いてしまったら裏目ではないかと思うかも知れない。しかし問題は選択肢の数である。相手に騎兵が3枚あると分かっていて自分にマスケット兵と槍兵の選択肢があれば、勝てる方を選べる。一方に選択肢がありもう一方に無い場合、選択肢のある方が常に有利である。悪くても引き分けになるのだから。

次に考える事は「何が山に多いか」である。有限の物をやり取りしている以上これは必然だ。例えば最初に引いた5枚が騎兵と槍兵ばかりなら、山にはマスケット兵が多く残っていると予測できる。となればマスケットに負ける槍兵を相手に渡すべきである。

 

・初級ルール編

初級ルールからは札の数字がダメージになる。そこで「小さい数字の札を渡す」事も考えねばならぬ。相手の手札が2や3ばかりなら負けても被害は小さい。

「将軍を2枚渡す」のも有効である。将軍は単独では役を形成せず、2枚役に付加する形でしか出せない。ゆえにダブると完全に無駄である。実質的に4枚の手札から選ばなくてはならないのと同じであり、かなり相手を困らせる事ができる。

更に高等テクニックとして「バリキの寸前で止める」というのもある。耐久力が9以下になると火力が2倍になる。そこで相手の残り耐久力が10や11になる様ダメージを調節し、そこから一撃で止めを刺す事を狙う。

 

・中級ルール編

ヴィクトリアの将軍は変幻自在。三すくみを入れ替えるというトリッキーな効果である。これが最大の威力を発揮するのは自力で将軍を引いて来た場合。例えば相手に槍兵を3枚渡したら騎兵3枚が来てしまったとする。ところがその後山札から将軍を引いた。この場合、騎兵・騎兵・将軍を出せばほぼ勝てる。相手は槍兵3枚が安定行動であり、将軍を引く小さな確率に賭けてマスケット兵や三色役を出すのはリスクが大きい。

ナポレオンは打撃点が命。相手の打撃点が小さく自分が大きい場合、将軍を使って勝利を得る事ができる。相手に小さい札を渡す事が他の指導者以上に重要だ。また将軍は必然的に2枚役になるため最大打撃力は13。3枚役に対しては少々分が悪い。

リンカーンの必殺技は三色役。3枚の数字がそのまま打撃点というのはズバ抜けた火力である。状況が許せば相手に将軍を渡すのも有効。撃たせて打ち取ればリターンは圧倒的。それゆえ相手は三色を恐れて将軍を死に札にしてしまう。

グスタフ・アドルフは最も卑怯で強い。将軍の効果は三色以外全てに勝つという凄まじさ。負けた場合の被ダメージが2倍になるというリスクはあるが、ヴィクトリアなど三色役が弱い指導者に対しては積極的に使える。

またグスタフの三色は無類の防御力を誇る。これを出して負けてもダメージは受けず、代わりに同量の「痛み」を受ける。これは言わばダメージの猶予。次のラウンドも負ければ痛みがダメージに変換されるが、勝ちか引き分けなら痛みはそのまま消滅。無かった事になってしまう。ラウンドが敗色濃厚の場合は三色で撤退すべし。なお連続で三色を出し続けて逃げる事は不可能。というのも、ダメージは受けないが負けた扱いになるので、前のラウンドに受けた痛みがダメージに変換されてしまうからである。

 

・上級ルール

上級ルールは読み合いが非常に重要。渡して来た3枚から相手の残り2枚を予測すべし。例えば槍兵の7を渡して来たら相手にもう槍は無い公算が大きい。渡す札はできるだけ小さい数字にしたいからだ。将軍を1枚渡して来たらもう1枚は山の中だろう。2枚あれば2枚渡すのが有効だからだ。無論、こうした計算の裏をかいて不合理な手を選択する事も作戦の内である。

基本的には相手に渡した3枚を残りの2枚で打ち取る形になるが、相手も当然それは予測している。確率と読みに精通した者だけが最後の勝利を手にするのだ。精進すべし!