ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.12の紹介
Vol.12は2人用植民地争覇ゲーム「クエストフォーザニューワールド」が付録。1〜5のカードを出してA〜Gの植民地を奪い版図を築く。
内容:
- 「クエストフォーザニューワールド」ゲーム用カード(45枚)
- 前衛的資金カウンター
- 収納用ミニ袋
- 20ページ+表紙のオフセット誌
- ゲームレビューコーナー(フタリコラ・ニアーブル・キングオブトーキョー・ゴォ〜スト!・Civilization・フリードマンのラクラク大統領になる方法)
- Wizardry #1縛りプレイレポ「ぐう凡戦隊冒険記」
- お便りコーナー
ゲームレビューコーナー:キングオブトーキョー
怪獣になって暴れまくるボードゲーム。「東京を破壊する」などかっこいい行動を取ると勝利点が増え、20点に達すると勝利。また他の怪獣全てを倒しても勝ちである。一見バカゲーながら結構奥が深い。とりわけ拡張版は本気で遊べる。
順番が来たらダイスを6個振る。これは特別仕様の6面ダイスで、「1」「2」「3」「ハート」「エネルギー」「パンチ」の目で構成されている。数字は3つ揃えれば勝利点が得られる。ハートは体力の回復。エネルギーは溜めておいて特殊能力の獲得に使う。パンチは出すと怪獣が東京に移動し、ターンごとに勝利点が得られる状態になる。東京を壊すのは「かっこいい」のだ。また東京にいる時にパンチを出すと他の怪獣全てにその数だけダメージを与える。ただし他の怪獣がパンチを出した場合は東京にいる怪獣がダメージを受ける。
勘のいい読者はもうお気づきだと思うが、このゲームはうかうかと東京入りした阿呆を他の全員で袋叩きにするのが通例である。ダイスは3回まで振り直せるので、その気になれば3~4個のパンチは普通に出せる。怪獣のHPは10なので3人がそれをやれば一瞬でお陀仏である。殴られた怪獣は東京から退散するという選択肢があるのだが、そうすると殴った方が新たに東京に入る。それをまた袋叩きだ。東京にいられるのは一度に1匹だけなので、次々と袋叩きの対象が入れ替わる格好である。
ところがゲーム中盤、誰かが脱落して怪獣の数が減ると事態が一変する。東京入りが急に魅力的な選択肢と化すのだ。ターンごとに得られる勝利点は変わらないのに殴られる回数は減るからである。ここから20点での勝利を目指すか、他の怪獣を全て倒すかというシビアな選択が始まる。特殊能力の中には使いきりで他の怪獣にダメージを与える物もあり、油断をすると半壊から一瞬で全損まで持って行かれる。この時点で「勝利点を増やす」>「自分のHPを回復する」>「他の怪獣を叩く」>「勝利点を増やす」という形の三すくみが生ずる。
ダイスゲームなので勿論ランダム性はあるのだが、実際は見た目以上に技量が関与する。確率計算が得意なら安定して勝てるだろう。何しろこのゲームのデザイナーは数学の専門家、リチャード・ガーフィールド博士なのだから。
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