スパ帝国がミニ雑誌になった! ゲームに関する記事を1冊の中に凝縮! 更にアナログゲームが1つ付録に! Vol.11の内容:
- 1人用落ちものカードゲーム「アイスクリームタレット」
- 収納用ミニ袋+ミニ説明書
- 20ページ+表紙のオフセット誌
- ゲームレビューコーナー(SimCity 2000、Can’t Stop、Civilization Revolution、Small World)
- Wizardry縛りプレイ日記「ぐう凡戦隊冒険記」
- 人狼の考察
- 読者投稿コーナー「Civilizationのよくある風景」
- ほか
ゲームレビューコーナー SimCity 2000
1994年のゲーム。市長となって広大な空き地をゴリゴリ開発する。モデルがアメリカの都市なので発電所や水源は全部自前で抱える。地域の指導者として基本的に自給のできる経済圏を構築するのが使命だ。
ゲーム開始年代は1900年、1950年、2000年、2050年から選べる。後になるほどテクノロジーが発達していて建てられる施設の種類が増えるのだが、ここは1900年スタートをお勧めしたい。時間の進行と共に「地下鉄」やら「ガス発電所」が発明され、その都度号外が出るので実に楽しい。「ロンドンとパリは何が違うかと言えばやはり地下鉄でしょう」などといった誇らしげな関係者のコメントが読める。
最初に必要なのは「発電所」「道路」「地区」である。水道は必須ではない。地区は住宅・商業・工業に分かれておりバランス良く作る必要がある。住宅=工業+商業という等式が重要で、住宅の数と職場の数が釣り合っていないと失業やら家不足やらで経済が傾いてゆく。また家と職場の距離もある程度近くなくてはならない。シム人間どもは通勤時間が長いというだけの理由ですぐに仕事を辞めるので、あんまり独創的な地区設計をすると町並みが廃墟と化す。
警察や消防といった公共サービスもこのゲームには登場するが、基本的に全て維持費がかかる。建てれば建てるほど市の財政が悪化するので可能な限りケチろう。家と職場があって税金が安ければシム人間はホイホイ移住して来る。消防署が無い状態で火事が起きると少々やっかいだが、江戸時代よろしく破壊消防によって何とか対応可能だ。ただし森に燃え広がるとたまに手が付けられなくなる。一度いかなる公共施設も建てずに人口6万人まで拡張した事があるが、この時は流石に犯罪が増え過ぎて人が寄り付かなくなってしまった。恐らく住民の半数はマフィアだったと思われる。
人口が一定に達するごとに解禁されるボーナス施設も楽しみのひとつである。例えば2000人になると「シム市誕生!」の号外が出て市長官邸が建てられる様になる。それまでは開拓団のリーダーだったのか? 1万人になると市庁舎が解禁され、市の統計を取れる様になる。3万人では市長の銅像。そして6万人で軍事基地を誘致できる。これは商業には刺激になるが周辺の犯罪が増える迷惑施設でもある。またどこに何が建つかは一切コントロールできないので、地形によっては核ミサイルサイロがばら撒かれたりする。一度誘致すると撤去は不可能なので慎重に考えねばならぬ。
12万人になると「アルコロジー」という未来の施設が解禁される。これは一辺が250メートル、高さが1000メートル程度ある巨大建造物だ。それ自体が一個の都市内都市になっており、内部に住宅・商業・工業および電力基盤を備え3万人から 6万5000人が住む。恐ろしい事にこれが発明されるのは2000年だ。1994年から見た2000年は輝ける未来だったのかも知れぬ。現実には2013年になってもSimCityの新作をシングルプレイするのにサーバーとの接続が切れたりしている始末だが。
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