月刊スパ帝国 Vol.14

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.14の紹介


Vol.14の付録は新装版「狐めくり」。2人用のブラフカードゲームである。同じカードを使って遊ぶ2〜4人用ゲーム「狐返し」も同梱。ゲームレビューやデザインに関する考察、プレイ日記などを凝縮したゲーマーの為の冊子である!

内容:

  • ブラフ系カードゲーム「狐めくり」&「狐返し」(共通コンポーネント)
  • 20ページ+表紙のオフセット誌
    • ゲームレビューコーナー
    • Minecraftハードコア日記「ぐう凡鉱山採掘記」
    • デザインノート
    • ほか

コラム「デジタル通貨の未来」はページ数の関係でボツに。ダウンロードはこちら(無料)

ぐう凡鉱山採掘記

箱庭FPS”Minecraft”のプレイ日記。ハードコアモード(1回死んだら終わり)で終末世界に潜む巨竜を討伐する。徹底的なリスク管理が勝利の鍵だ。

 

どんなゲーム?

一人称視点でほぼ無人の島をほっつき歩く。土・岩・木など全ての地形はブロックであり、適切な道具で殴れば破壊できる。破壊したブロックは資源として収集し、道具を作ったり建材として好きな建物を作るのに利用できる。創造性を駆使して自由な景観を作り上げるデジタルレゴだ。また特定の条件を満たすと終末世界へ行く事もできる。1回死んだら終わりの最上級モードで終末世界の竜を退治しようというのが今回の企画だ。

 

原始時代

ゲームを始めると主人公が裸一貫で島に投下される。ここから必要な物全てを自力で作り出さなくてはならない。「浜辺から砂を取って来るだけでデータ観測装置が出来るわけではない」というヤン議長の言葉通り、まずは単純な道具を作る所から始めなくてはならぬ。

最初に採集すべき素材は木だ。主人公のおっさんは凄まじい怪力なので、素手で生木を殴り続けると少々時間はかかるが切り倒せる。こうして木材を3単位収集する。おっさんは非常に器用なので、木材を素手で加工して板材に変えるぐらいは朝飯前だ。木材1個からは板材が4個取れる。板材12個を持って一旦森を離れよう。

 

木器時代

この板材で最初に作るべき物は工作台である。板材4個を合わせると素敵な工作用テーブルが出来上がる。これがあれば今までより複雑な道具が作れるのだ。

板材4個を棒8本に加工し、棒2本と板材3個を使って木製のツルハシを作る。ツルハシがあれば石を掘って収集する事ができる。一応素手でも石を砕く事は可能だが、非常に時間がかかる上に粉々になってしまって素材として収集できない。

岩肌の露出した場所を探し採石作業を開始。石材を3個手に入れたら棒2本と合わせて石のツルハシを作る。これで木のツルハシはお役御免である。

 

石器時代

石のツルハシが手に入ったら石材を20個ぐらい収集しておく。運が良ければ石炭も手に入る。石炭はふつう地中に埋まっているのだが、たまに地表に露出している事があり簡単に手に入る。石炭はゲーム全体を通じて非常に重要な燃料となる。

石材が十分に溜まったら、今度は石材3個と棒2本で石の斧を作る。斧は木を伐るのに使う。一応戦闘にも使えるがそちらは剣が本職である。この石の斧でそこら中の木を切り倒し、木材を60個程度収集する。

ここまでで手に入った石材と木材を使い、基本的なツールを一通り揃える。土を掘る為の石のシャベル。動物と戦う為の石の剣。物を焼く為のかまど。それから石炭があれば棒と組み合わせて松明を作る。石炭が無い場合は、木材をかまどに入れて木炭を作る。このゲームは照明が非常に重要なのでこの段階で必要だ。

それから是非とも手に入れておきたいのがベッドだ。ベッドは板材と羊毛で作る。草原を歩いていると時々野生の羊に出会うので、やっつけると羊毛が手に入る。このゲームは夜になるとそこら中に危険なモンスターが自然発生して襲って来るのだがベッドで寝れば夜をすっとばしてすぐ朝になる。ほとんどラナルータだ。

 

定住地を探す

以上の基本的なツールを手に入れたら定住する土地を探して歩こう。ゲーム中には草原・雪原・砂漠・密林など様々なエリアが存在し、それぞれ居住生物や手に入る資源が異なる。複数のエリアの境目に居を構えると多様な資源にアクセスできて便利だ。

密林の中を歩いていると古代アステカめいた石の神殿を発見。入り口が見当たらないのでツルハシで外壁を壊すという非常にバチ当たりな方法で侵入を試みる。すると中にいたのは骸骨モンスター! 弓を持っており怒濤の勢いで矢を射かけて来る! 何とか死角を活用し石の剣で退治した。

奥を調べると怪しげな通路を発見。踏み込むと……矢が飛んで来た! 古代人の仕掛けた自動トラップである! 普通のアクションゲームなら謎解きを試みる所だが、これは自由な砂箱ゲームである。ツルハシで床を掘って地中から進撃。見事奥にある宝箱に到達した! なお入っていたのは人骨であった。

その後も放浪を続けると砂漠に出た。地平線のあたりに民家が見える。村だ! この世界には非常に少数ながら人間が住んでいる。訪ねてみると人口3人ほどの小さな集落であった。特定の資源を持って来れば交易に応じてくれる様である。大変結構。

村からもう少し歩くと、砂漠・雪原・森林・草原エリアの境目を発見。更に海にも面している。これは定住するのに良さそうだ。適当な場所に保管箱を置き、当面使わない資材を入れておく。自分で持ち歩ける資材・道具には限界があるのでどうしてもこういう保管庫が必要になる。箱自体は基本的に動かせないので定住の必要が出て来るわけだ。

後で迷子になった時に備えて定住地に目印を作る。石材を積み重ねて高さ100メートルほどの石柱を建てておくのだ。これなら遠目にもすぐ分かる。

 

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狐返し:複合ルール

狐返しと狐めくりを組み合わせて最後の一人になるまで続ける場合のルール。

 

・4人の狐返しで1人が脱落したらそのまま続行。

・次の初手は返しを宣言したプレイヤーから。そのプレイヤーが脱落していれば順繰りに次のプレイヤー。

・2人になったら狐めくりに移行。上と同様に初手番を決める。

・狐めくりで負けると魂を1つ失う。

・魂を失ったプレイヤーが次の初手番を担当。

・最後の一人になるまで続ける。

 

勝者は狐の王。

#16 狐返し

狐めくりのカードを使う3〜4人用ゲーム。場に狐が2枚以上出ているかを推理する。

 

開始処理:

・席順と一番手を決める。

・全員に3つの「魂」トークンを配る。

 

ラウンド開始処理:

・11枚の札をよく切って山を積む。

・最初のラウンドは一番手から、以降は前のラウンドで「返し」を宣言したプレイヤーから始まる。

 

ラウンド処理:

・順番が来たら「引く」か「返す」かを決める。

・山札が切れている場合は返す事しかできない。

 

引き処理:

・山から1枚引く。

・他のプレイヤーに隠してその札を見る。

・それが狐であるか花嫁であるかを宣言する。

・自分の前に伏せる。

・伏せる際、花嫁と宣言していれば真っ直ぐ、狐と宣言していれば90度傾けて置く。

 

返し処理:

・全員の伏せ札を表に返す。

・その中に狐が2枚以上含まれていれば返し成功。

・返しに成功すると、前のプレイヤーが魂を1つ失う。

・失敗すると、宣言したプレイヤーが魂を1つ失う。

 

伴魂に関するルール:

・嘘はリスクを伴う。魂を失ったプレイヤーの前のプレイヤーが札を偽って伏せていた場合、そのプレイヤーは巻き込まれて魂を1つ失う。

・巻き込みの連鎖はしない。

 

カジュアルルール:

・花嫁を狐と偽って伏せても伴魂によって巻き込まれる事は無い。

・ハードコアでないプレイヤーが多い場合はこちらのルールを採用するとよい。

 

終了処理:

・魂を失ったプレイヤーから脱落。

・狐返し宣言者が脱落した場合、次回の初手番はその次のプレイヤー。

・残り2人になったら狐めくりで決着をつけてもよい。

ぷにぅめくりは何をめくっているのか

*追記:ぷにぅめくりは狐めくりに改称しました

先の記事で述べた様に、ここで作っている物は世界観が貧弱だ。Q.E.D.の様なアブストラクトゲームはともかく、他はきちんとテーマを設定していこう。

ぷにぅめくりは外れ札を押し付け合うゲームである。外れである事を見破れば勝ち、間違って当たり札を拒絶してしまうと負け。2種類しか札の無いシンプルなゲームである。さて当たりと外れはそれぞれ何なのか。

案1:花束と爆弾

札は小包を表す。相手にそれを宅配便で送る。爆弾だと見破られて通報されれば逮捕。誤通報なら相手が土下座。

 

案2:人間と人狼

プレイヤーはそれぞれ村を運営する。厄介者の人狼を押し付け合う。人か狼か判明しないまま吊るすかどうかを判断する。狼を殺せば勝ち。無辜の人を殺すと負け。

 

案3:アイスティーと睡眠薬入りアイスティー

札は飲み物を表す。お待たせ!と言って相手にそれを勧める。見破られるとグラスをすり替えられて一転攻勢。

 

追記

案4:真物と贋作の掛け軸

二人の自称目利きが審美眼を競う。二人とも物の真贋など本当は全く分からない。骨董品屋から適当に1枚買い、後でこっそり鑑定士の所に持って行く。その後自分の物にするか相手に譲るかを決める。受け取ったらこっそり鑑定士の所に持って行く。偽物を掴まされたと分かっても後から文句を言う事はできない。最初に分からなかったのがバレてしまうからだ。その場で偽物だと宣言すれば、鑑定士を呼んで白黒を付けて貰う事になる。最後までめくり切った場合も鑑定士を呼んで勝敗判定。

「素人目には判別の難しい極めて精巧な贋作」という設定だが「偽物」と大書きしてあるというカードデザイン。

 

さらに追記

案5:狐の嫁入り

二人の大名が交互に女を見つけて自分の側室に加えるか相手に譲るかを選ぶ。人に化けた狐が3枚入っている。よくよく検分するか殺してみなければ正体は分からない。譲られた方は貰い受けるかその場で斬り殺すかを選ぶ。貰い受けた後で狐と分かっても抗弁はできない。その場で殺した場合、人であれば負け、狐であれば勝ち。

 

良い案があれば是非コメントで。

#4 狐めくり

4作目。製作時間2時間。

タイトル:狐めくり(またはぷにぅめくり)

2人で遊ぶカードゲーム。順番に山からカードをめくり、いらなければ相手に押し付ける。

カード内容:

花嫁カード(もしくは( ・3・)ぷにぅカード)8枚

狐カード(もしくは(  ;´。 `;)ふぁぼカード)3枚

 

・カードを切って山札を積む。

・一番上のカードを除ける。

・順番を決める。

・順番が来たら山から1枚めくり自分だけで見る。

・札を裏向きに置く。

・そのまま自分の札にしてもよいし、相手に贈ってもよい。

・贈られた側はカードの表面を見ずに受け取るか拒むかを決める。

・受け取った場合は札の所有権が移動する。その後表面を見る。

・拒んだ場合は札を表に返す。花嫁であれば贈った側、狐であれば拒んだ側が即座に勝利。

・手番を終えて山札が無くなっていれば清算に移る。花嫁1枚につき1点。狐1枚につきマイナス2点。得点の多い方が勝利。同点なら引き分け。

・上級ルール:札と相手の顔をそれぞれ3秒以上見てから贈るかどうかを決める。

 

対面で表情を見ながら遊ぼう。