月刊スパ帝国 Vol.17

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.17の紹介


Vol.17は帝国建設パズル「4X」全20面を掲載。内政・研究・征服を駆使して銀河に版図を広げよう! 今号は大真面目な考察記事も多数掲載。読み物目当ての人も存分に楽しめるぞ!

cover

内容:

  • 64ページ+表紙のオフセット誌
    • 1人用帝国建設パズル「4X」
    • デザインノート
    • Papers, Pleaseプレイ日記「ぐう凡入管報告書」
    • ゲームレビューコーナー(Papers, Please・アリスインナイトメア・カーマゲドンTDR2000・FEZ・Cookie Clicker・ロッカレイル・Wolfenstein 3D・禁断の島・Rock of Ages)
    • ライトゲーマー論批判
    • キングメーカー問題
    • フリーフォーオール問題
    • 揮発性リソースの考察
    • ゲームの金に関して

 

フリーフォーオール問題

恣意的な掩護=キングメーカーと並ぶ問題が、「恣意的な妨害」である。例えば古典ボードゲーム「RISK」がそうだ。これは世界征服ゲームで、各自が地球上に陣地を持ち、隣接していれば誰でも好きな相手を攻める事ができる。当然ながら対人戦は「こっち来んな」「あっちを攻めようぜ」という外交場になるわけだ。

「ディプロマシー」の様に外交プロセスそのものがゲームの中核であればそれは問題ではなくデザインである。しかし戦略の技量を競うゲームにおいてそれは瑕疵である。AとBが攻撃と報復を繰り返している間にCが力を蓄えて勝利をかっさらう。BがCを攻めたせいでAの勝利が決まる。これはいささか理不尽である。

「パズルストライク」はかなり攻撃的にこの問題を解決している。プレイヤーは他のどのプレイヤーでも自由に選んで攻撃できるし、誰から誰の攻撃でも自由に横から打ち消せる。攻撃を受けるとそのプレイヤーの場にジェムが積み重なり、一定量を超えると負けになる。その時点でゲーム終了だ。

面白いのは、この時最もジェムの少ないプレイヤーが単独勝利するというルールである。つまりABCが共謀してDを集中攻撃したとしても、Aのジェムが最も少なければBとCは負けてしまうのだ。従ってその状態でDに致死的攻撃が浴びせられたら、自分が勝つ可能性を残すためにそれを横から打ち消さなくてはならない。

つまり各自が勝利を目指した場合、必ずどこかで同盟が破綻して新たな陣営が組まれるのだ。そして新たな協力関係もまた一時的であり、「誰かを負けさせない」物であっても「誰かを負かす」あるいは「誰かを勝たせる」物にはならない。

「テラミスティカ」もこの問題の解決策をゲームの中核に持っている。これはボード上に家や交易所を建てる開拓ゲームである。「カタン」がそうだった様に、この種のゲームは空いている場所が有利だ。同じ地域に他のプレイヤーと共生していると開拓の余地が減る。自分のいる所に他のプレイヤーは来て欲しくない。これまた「こっち来んな」「あっち行け」の大合唱である。

ところがテラミスティカの場合、他のプレイヤーと隣接している事によるボーナスが存在する。誰かが隣接地域に建物を作ると「マナ」という特殊資源が手に入るし、他のプレイヤーに隣接している家は交易所へのアップグレードコストが安くなる。

更に、入植できる土地はプレイヤーごとに異なる。あるプレイヤーは沼地にしか入植できず、またあるプレイヤーは山岳にしか入植できない。この2つの仕組みによって「誰かの近くに入植して妨害する」という行為は非常にやりにくくなっている。

恣意的な妨害はゲームバランスの爆弾であり、人間関係にも悪影響を及ぼす。先進的なゲームはこれをできるだけ取り除く様に作られている。

 

続きは雑誌で読もう。1部¥950+送料。注文はストアから。

 

*訂正

10面の答えは正しくは4.内政 5.征服です。

YOMI 追加キャラ翻訳案

格闘カードゲーム「YOMI」に新キャラが登場したので絵札の翻訳案を提示。

Divide and Conquer 分断作戦
Rising Sword 昇空剣
Spirit Fire 気炎砲
Martial Law 戒厳令
Clockwork Soldiers からくり軍団
Truth Geyser 真実の泉
Dodge the Question 追求逃れ
Righteous Zeal 正義の情熱
Righteous Tumbler 正義の軽業
Crosswise Toss 切り返し
Evasive Answer 責任逃れ
Patriot Mirror 愛国の鑑
Consent of the Governed 主権在民
War Stomp ウォー・ストンプ
Bull Rush ブルラッシュ
Troq Armor トルクアーマー
Up Hawk アッパーホーク
Lockhorn Skewer ホーンスピア
Eagle Totem イーグルトーテム
Beast Unleashed ビーストクラッシュ
Chaos Orb 無道弾
Nether Orb 冥空弾
Rising Dragon 龍神拳
Sweeping Claws 旋風爪
Dragon Breath 龍の息
Deathstrike Dragon 死龍滅殺
Moonlight Sphere ムーンライトオーブ
Ray of Moonlight ムーンライトレイ
Sunburst サンシャインバースト
Sunbar Cage サンシャインプリズン
Fountain of Light ライトファウンテン
Twilight Key トワイライト・キー
Sun and Moon サン・アンド・ムーン
Long Arm ロングアーム
Cog Shot ギア・ショット
Gyro Spin ジャイロスピン
Junkshot ジャンクショット
Beta Thrust ベータスラスト
Piston Hurricane ピストンハリケーン
Power Lash パワーバインド
Rapid Lashes クイックバインド
Rising Pleasure ライジングプレジャー
Wild Ride ワイルドライド
On Your Knees ニー・ダウン
Links of Ice アイスリンク
Chains of Ice アイスチェーン
Shadow Slice シャドウスライス
Burnbarrow バーンバロウ
Dashgorger ダッシュゴーガー
Dreadlands Portal ヘルポータル
Tumbling Strike ダンシングストライク
Frost Web フロストウェブ
Wall Dive Suplex フライングスープレックス
Diving Pincer Slice フライングクロー
Maximum Ven マックス・ヴェンジャンス
Surgical Strike サージカルストライク
Anarch Crusher アナーキークラッシャー
Shoulder Ram ショルダーラム
Crash Bomb クラッシュボム
Slipstream Phase スリップストリーム
Maximum Anarchy マックス・アナーキー

月刊スパ帝国 Vol.16

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.16の紹介


デザインノートやゲームレビューコーナーも連載しているぞ。Vol.16はRPG戦闘パズル「クライシスエリア」シナリオ#2。コンボシステムを駆使してガリア戦争を勝ち抜こう。クライシスエリア#1はこちら

表紙

内容:

  • 52ページ+表紙のオフセット誌
    • 1人用RPG戦闘パズル「クライシスエリア#2」20面
    • デザインノート
    • ゲームレビューコーナー(Hanabi、BADLAND、The Pioneer Trail、ハイソサエティ、Samurai、ショーグントータルウォー、Imperial、ウッドマン、Civilizationボードゲーム、元老院、ハンニバル対ローマ、アグリコラiOS、Coup、Civilization 3)
    • Minecraftプレイ日記「ぐう凡鉱山採掘記ファイナル」

 

ゲームレビューコーナー:Civilizationボードゲーム

「巨大なボードゲームをそのまま電子化した様な代物」であるCivilizationがボードゲームになった。案の定巨大で複雑であり、初回はセットアップだけで1時間を要する。担当文明を決め、マップ盤を作り、あらゆるカードとチップをマーケットに適切に配置したらゲーム開始だ。

文明は最初、首都と軍隊と開拓者を持っている。軍隊は周囲を探索して小部族の小屋を略奪する。開拓者は新しい都市を作る。都市は軍隊や建物を作ったり資源を収集したりできる。エジプトの場合は最初から首都に1つ「遺産」と呼ばれる強力な建物があるのでそれを活かして戦いたい。

軍事・文化・経済などゲームの要素は多々あるが、勝敗を決めるのは科学力である。科学技術はどれもこれも非常に強力で、移動力を高める「騎乗」やら都市数を増やす「灌漑」やら戦争を有利にする「火薬」やら、とにかく取れば取っただけ文明の性能が上がる。そして最終段階の「宇宙飛行」を取ればその時点で勝利となりゲーム終了だ。この辺りのテクノロジー偏重は実にCivilizationらしい。

殴る先を自由に選べたり、足を引っ張り合ったり、同盟を組んで袋叩きにしたりといった風景は実にアメリカゲーム的だ。そういうのが好きな人にはお勧め。

 

続きは雑誌で読もう。実物は完売。電子版販売中。
Vol.16電子版をGumroadで購入(クレジットカード決済のみ)
Vol.16電子版をameroadで購入(Paypal・Google Wallet・BitCash・WebMoney)

月刊スパ帝国 Vol.15

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.15の紹介


Vol.15はダイス乱闘ゲーム「ころころシアム」を収録。更にデザインノートやゲームレビュー、中国おもしろ話などを雑多に詰め込んだ一冊である。

内容:

  • 2〜4人用ダイス乱闘ゲーム「ころころシアム」
    • ダイス
    • HPチップ
    • 攻撃値カウンター
    • レファレンスシート兼HPカウンター×4
  • 20ページ+表紙のオフセット誌
    • Minecraftプレイ日記「ぐう凡鉱山採掘記リターンズ」
    • ゲームレビューコーナー
    • デザインノート
    • お便りコーナー
    • ゲームが強くなる100の知恵番外編「チャンス(確率)をつかめ!」
    • 中国サーガ

 

コラム:中国サーガ

2006年ごろ中国の上海にいた。当時はまだ規制がゆるく種々なインチキ商売が町にはびこっていた。例えば海賊版DVD屋である。アメリカや日本や韓国の映画DVDが全て1枚10元(150円)で売られていた。会員カードを作ると更に1割引である。露店もあるが多くは店舗を構えており、同じ通りに密集するので道1本がまるごと海賊通りと化す。これはある日当局の査察が入って一夜にして全て消滅した。

海賊版PCソフトもある。Officeやらゲームやらはもちろんの事、Windows 96とかWindows 99と称する謎の製品も売られている。これは95や98にサービスパックを適用した物らしい。また「アクティベーション免除版」Windows XPというのもあった。アウトローなのに気遣いが細やかである。

物理的な偽物もある。中国の工場で作る偽ブランド製品はしばしば西側世界で問題になるが、変わり種で「本物の偽物」というのもある。これは正規の委託生産工場がこっそり多めに作って闇市場に横流しするのである。何しろ本来の生産者であるから物自体は本物と全く同じだ。造幣局が贋金を作る様な話である。

偽領収書屋もいる。中国の領収書は国家の発行する印紙であり、10元とか100元とか固定の金額が書かれている。店はこれを買って来て、顧客の求めに応じて判子を押して渡す。不正会計を防止する当局の苦慮である。にもかかわらず使用済み領収書を回収して売る者が後を絶たぬ。駅の出口あたりに立ってダフ屋よろしく片手に領収書の束を持ち声を掛ける。しかもそれが大勢いる。中国語で領収書をファーピャオと言うのだが、「ファーピャオファーピャオファーピャオファーピャオ」と寸分違わぬリズムで全員が連呼するのである。

偽ファーピャオ屋の横には往々にしてメロン屋とパイナップル屋がいる。中玉を8つぐらいにカットした物を串に刺して売っている。これまた大勢いる。そしてカットの仕方も刺している串もそれを入れているバケツの色さえも同じである。上海は暑いので蝿がたかる。そこで片手に持ったタオルを左右に振って追い払うのである。このタオルをメトロノーム代わりにして「イークァィイークァィイークァィイークァィ」とこれまた寸分違わぬリズムで連呼する。イークァィというのは1元の事である。果物1切れが15円だからだいぶ安い。ただし衛生管理状況は不明である。

観光名所に行くと露店がたくさんあって本やアクセサリを売っている。そこで買った毛沢東語録は乱丁本であった。子供の拳ほどあるクロム鋼製の球が1元で売られていたので買ってみた。本当に何という事も無いただの球であった。よくよく検分すると小さな凹みがあったので恐らくベアリング工場の不良品だろう。翡翠の小物もよく見かける。翡翠はジュダイトとネフライトの両方を指すがこの場合は価値の低いネフライトである。定価は1個10元だが値切ると1元まで下がる。一事が万事この調子で随分混沌とした町であった。ただし2010年の上海万博以後は当局に「掃除」されてしまい、怪しい連中は鳴りを潜めたそうである。

 

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R&Rステーション秋葉原店でも店頭販売!

8/6 RRS秋葉原店公開配信

ボードゲーム忍者生配信の出張企画!


2013/8/6(火)、18:30からRRS秋葉原店プレイスペースにて。配信は1時間を予定。お店に来てくれれば終了後に遊べるぞ!

  • 2013/8/6(火)
  • 18:30〜19:30(配信時間)
  • Role&Roll Station 秋葉原店(ロール&ロール ステーション)
  • 東京都千代田区外神田3-14-9 北澤ビル6F
  • 入場無料
  • 事前予約不要(入場者過多の場合は整理)

店舗Webページ:http://www.arclight.co.jp/r_r_s/aki/

月刊スパ帝国 Vol.14

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.14の紹介


Vol.14の付録は新装版「狐めくり」。2人用のブラフカードゲームである。同じカードを使って遊ぶ2〜4人用ゲーム「狐返し」も同梱。ゲームレビューやデザインに関する考察、プレイ日記などを凝縮したゲーマーの為の冊子である!

内容:

  • ブラフ系カードゲーム「狐めくり」&「狐返し」(共通コンポーネント)
  • 20ページ+表紙のオフセット誌
    • ゲームレビューコーナー
    • Minecraftハードコア日記「ぐう凡鉱山採掘記」
    • デザインノート
    • ほか

コラム「デジタル通貨の未来」はページ数の関係でボツに。ダウンロードはこちら(無料)

ぐう凡鉱山採掘記

箱庭FPS”Minecraft”のプレイ日記。ハードコアモード(1回死んだら終わり)で終末世界に潜む巨竜を討伐する。徹底的なリスク管理が勝利の鍵だ。

 

どんなゲーム?

一人称視点でほぼ無人の島をほっつき歩く。土・岩・木など全ての地形はブロックであり、適切な道具で殴れば破壊できる。破壊したブロックは資源として収集し、道具を作ったり建材として好きな建物を作るのに利用できる。創造性を駆使して自由な景観を作り上げるデジタルレゴだ。また特定の条件を満たすと終末世界へ行く事もできる。1回死んだら終わりの最上級モードで終末世界の竜を退治しようというのが今回の企画だ。

 

原始時代

ゲームを始めると主人公が裸一貫で島に投下される。ここから必要な物全てを自力で作り出さなくてはならない。「浜辺から砂を取って来るだけでデータ観測装置が出来るわけではない」というヤン議長の言葉通り、まずは単純な道具を作る所から始めなくてはならぬ。

最初に採集すべき素材は木だ。主人公のおっさんは凄まじい怪力なので、素手で生木を殴り続けると少々時間はかかるが切り倒せる。こうして木材を3単位収集する。おっさんは非常に器用なので、木材を素手で加工して板材に変えるぐらいは朝飯前だ。木材1個からは板材が4個取れる。板材12個を持って一旦森を離れよう。

 

木器時代

この板材で最初に作るべき物は工作台である。板材4個を合わせると素敵な工作用テーブルが出来上がる。これがあれば今までより複雑な道具が作れるのだ。

板材4個を棒8本に加工し、棒2本と板材3個を使って木製のツルハシを作る。ツルハシがあれば石を掘って収集する事ができる。一応素手でも石を砕く事は可能だが、非常に時間がかかる上に粉々になってしまって素材として収集できない。

岩肌の露出した場所を探し採石作業を開始。石材を3個手に入れたら棒2本と合わせて石のツルハシを作る。これで木のツルハシはお役御免である。

 

石器時代

石のツルハシが手に入ったら石材を20個ぐらい収集しておく。運が良ければ石炭も手に入る。石炭はふつう地中に埋まっているのだが、たまに地表に露出している事があり簡単に手に入る。石炭はゲーム全体を通じて非常に重要な燃料となる。

石材が十分に溜まったら、今度は石材3個と棒2本で石の斧を作る。斧は木を伐るのに使う。一応戦闘にも使えるがそちらは剣が本職である。この石の斧でそこら中の木を切り倒し、木材を60個程度収集する。

ここまでで手に入った石材と木材を使い、基本的なツールを一通り揃える。土を掘る為の石のシャベル。動物と戦う為の石の剣。物を焼く為のかまど。それから石炭があれば棒と組み合わせて松明を作る。石炭が無い場合は、木材をかまどに入れて木炭を作る。このゲームは照明が非常に重要なのでこの段階で必要だ。

それから是非とも手に入れておきたいのがベッドだ。ベッドは板材と羊毛で作る。草原を歩いていると時々野生の羊に出会うので、やっつけると羊毛が手に入る。このゲームは夜になるとそこら中に危険なモンスターが自然発生して襲って来るのだがベッドで寝れば夜をすっとばしてすぐ朝になる。ほとんどラナルータだ。

 

定住地を探す

以上の基本的なツールを手に入れたら定住する土地を探して歩こう。ゲーム中には草原・雪原・砂漠・密林など様々なエリアが存在し、それぞれ居住生物や手に入る資源が異なる。複数のエリアの境目に居を構えると多様な資源にアクセスできて便利だ。

密林の中を歩いていると古代アステカめいた石の神殿を発見。入り口が見当たらないのでツルハシで外壁を壊すという非常にバチ当たりな方法で侵入を試みる。すると中にいたのは骸骨モンスター! 弓を持っており怒濤の勢いで矢を射かけて来る! 何とか死角を活用し石の剣で退治した。

奥を調べると怪しげな通路を発見。踏み込むと……矢が飛んで来た! 古代人の仕掛けた自動トラップである! 普通のアクションゲームなら謎解きを試みる所だが、これは自由な砂箱ゲームである。ツルハシで床を掘って地中から進撃。見事奥にある宝箱に到達した! なお入っていたのは人骨であった。

その後も放浪を続けると砂漠に出た。地平線のあたりに民家が見える。村だ! この世界には非常に少数ながら人間が住んでいる。訪ねてみると人口3人ほどの小さな集落であった。特定の資源を持って来れば交易に応じてくれる様である。大変結構。

村からもう少し歩くと、砂漠・雪原・森林・草原エリアの境目を発見。更に海にも面している。これは定住するのに良さそうだ。適当な場所に保管箱を置き、当面使わない資材を入れておく。自分で持ち歩ける資材・道具には限界があるのでどうしてもこういう保管庫が必要になる。箱自体は基本的に動かせないので定住の必要が出て来るわけだ。

後で迷子になった時に備えて定住地に目印を作る。石材を積み重ねて高さ100メートルほどの石柱を建てておくのだ。これなら遠目にもすぐ分かる。

 

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R&Rステーション秋葉原店でも店頭販売!

2013/6/14 R&Rステーション公開配信

公開収録イベントの案内


ボードゲームのインターネット配信を秋葉原の小売店内プレイスペースで行います。収録後は来場者との交流会。時間・空間が許せば一緒に遊べます。

配信:忍者のボードゲーム会

  • 日時:2013/6/14(金) 18:30〜19:30(配信終了時間)
  • 場所:ロール&ロールステーション秋葉原店
  • 入場料等:特に無し

R&Rステーション側の記事

月刊スパ帝国 Vol.13

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.13の紹介


Vol.13は特集記事「ゲームが強くなる100の知恵」を掲載。付録はトランプゲーム「ラビットラミー」のルール説明書である。

内容:

  • 64ページ+表紙のオフセット誌
    • トランプゲーム「ラビットラミー」
    • 特集記事「ゲームが強くなる100の知恵」
    • ゲームレビューコーナー(テラミスティカ・日本の城・Minecraft・ビッグチーズ・電力会社)
    • お便りコーナー
    • Wizardry縛りプレイ「ぐう凡戦隊冒険記ファイナル」
ゲームが強くなる100の知恵
#20 できるだけ多く取引する

Civilization 4の外交は専ら技術交換の為にある。当事者の2国が互いに自分の知っている技術を与えるのである。知識というのは与えても減らないものであって、両者とも新しい技術を得て丸儲けである。

AIとの交換はしばしば不公平である。先方から300ビーカーの技術を得るのに、こちらは500ビーカーの技術を供出せねばならぬという事がよく起きる。それでも交換すべきである。確かに交換相手国からは相対的に落伍するが、それ以外の全ての国に対して優勢になるからである。

仮にABCDEの5人が惑星にいたとしよう。AはBCDEのそれぞれと技術交換を行い、500ビーカーの技術を与えて300ビーカーの技術をそれぞれから得た。この場合Aは1200ビーカー進み、BCDEは500ビーカーずつ進む。つまりAは世界に対して700ビーカー優勢になったのである。なおAはマンサである。

 

#91 訓練その4:感想戦

対戦ゲームは終了後に感想を述べ合うと良い。この手は良かった、あの手はまずいという事を指摘し合う。1人用ゲームであっても終了後に振り返るのは有益だ。人は失敗から多くを学ぶ。まずい判断がどの様にまずかったかを知るのが上達への道である。

ここで重要なのは、失敗にはミステイクとエラーの2種類があるという事だ。ミステイクというのは単純なうっかりで、何かを見落としたとか暗算を間違えたとか、普段の判断基準を適用し忘れたという場合である。エラーとは構造的誤りで、判断基準を正しく適用した結果ゲーム上で不利になったという場合である。感想戦は主にエラーの検出を目的とする。

「あの手が敗北を招いた」と指摘されたら、まずそれが実際に敗因であるかどうかを議論する。それが展開を不利にしたのか、それともそれが無くともどの道負けていたのか。次にそれがミステイクかエラーかを考える。つまり意図せざる操作としてそうなったのかどうかである。ミステイクであれば次から注意する。エラーであれば、どの様な根拠でその判断に至ったかを説明する。

例えばテラミスティカにおいて、「オウレン」という種族は宗教に強い。要塞を建てるとラウンドごとに宗教点を高める事ができる。あるプレイヤーがオウレンで即座に要塞を建て、その結果宗教以外の勝利点が振るわずに負けてしまったとする。この場合、「なぜ要塞をすぐに建てたか」という根拠があるはずだ。1つの可能性はこうだ。彼は全ての種族が同等の強さを持つという仮定から、オウレンも他の種族と同様に強い特殊能力を持っていると考えた。そこで要塞は他より良い投資だと判断したのである。

感想戦においてはその判断の根拠こそが問われなくてはならない。「オウレンの要塞は良い投資である」という判断基準に従った結果敗北を招いたのであれば、その基準は調整が必要である。単純にそれは間違いかも知れない。あるいは良い投資である度合いが小さく、要塞建設のボーナスがあるラウンドに限って他より効率的なのかも知れない。あるいは他の宗教施設を建てた後でなければ効果が小さいのかも知れない。

プレイヤーは全手動AIの飼い主であり、ゲームは協力してそのAIを鍛える過程である。試合は実験であり、感想戦は調整である。「判断基準をどう調整すれば今より強くなるか」という建設的な話し合いは上達に繋がる。

 

 

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R&Rステーション秋葉原店でも店頭販売!

取扱店舗情報

スパ帝国製品の小売店における取り扱い状況


 

すごろくや

東京都杉並区高円寺南4-45-7 壱番館4F (JR高円寺駅そば)
http://sugorokuya.jp/
「ロンバルディアの王冠」「月刊スパ帝国」取扱中

 

Role&Roll Station 秋葉原店

東京都千代田区外神田3-14-9 北澤ビル6F (JR秋葉原駅そば)
http://www.arclight.co.jp/r_r_s/aki/
「月刊スパ帝国」取扱中

 

イエローサブマリン

秋葉原RPGショップ 東京都千代田区外神田1-11-6小暮ビル7F
新宿ゲームショップ 東京都新宿区西新宿1-16-10浅川ビルB1・2・3階
横浜店 神奈川県横浜市西区南幸2-14-16やまと屋ビル2・3・4階
川崎店 神奈川県川崎市川崎区日進町1-11川崎ルフロン9階
なんば店 大阪府大阪市浪速区日本橋3-8-23
名古屋GAMESHOP 愛知県名古屋市中区大須3-11-9 OAビル6F

「月刊スパ帝国」取扱中

 

ゲームストア・バネスト

愛知県名古屋市北区西志賀町4-15
http://banesto.shop6.makeshop.jp
「ロンバルディアの王冠」取扱中

 

キウイゲームズ

大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目7-10山田ビル201
http://kiwigames.jp
プレイスペースで「ロンバルディアの王冠」が遊べます

月刊スパ帝国 Vol.12

ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」Vol.12の紹介


Vol.12は2人用植民地争覇ゲーム「クエストフォーザニューワールド」が付録。1〜5のカードを出してA〜Gの植民地を奪い版図を築く。

内容:

  • 「クエストフォーザニューワールド」ゲーム用カード(45枚)
  • 前衛的資金カウンター
  • 収納用ミニ袋
  • 20ページ+表紙のオフセット誌
    • ゲームレビューコーナー(フタリコラ・ニアーブル・キングオブトーキョー・ゴォ〜スト!・Civilization・フリードマンのラクラク大統領になる方法)
    • Wizardry #1縛りプレイレポ「ぐう凡戦隊冒険記」
    • お便りコーナー

ゲームレビューコーナー:キングオブトーキョー

怪獣になって暴れまくるボードゲーム。「東京を破壊する」などかっこいい行動を取ると勝利点が増え、20点に達すると勝利。また他の怪獣全てを倒しても勝ちである。一見バカゲーながら結構奥が深い。とりわけ拡張版は本気で遊べる。

順番が来たらダイスを6個振る。これは特別仕様の6面ダイスで、「1」「2」「3」「ハート」「エネルギー」「パンチ」の目で構成されている。数字は3つ揃えれば勝利点が得られる。ハートは体力の回復。エネルギーは溜めておいて特殊能力の獲得に使う。パンチは出すと怪獣が東京に移動し、ターンごとに勝利点が得られる状態になる。東京を壊すのは「かっこいい」のだ。また東京にいる時にパンチを出すと他の怪獣全てにその数だけダメージを与える。ただし他の怪獣がパンチを出した場合は東京にいる怪獣がダメージを受ける。

勘のいい読者はもうお気づきだと思うが、このゲームはうかうかと東京入りした阿呆を他の全員で袋叩きにするのが通例である。ダイスは3回まで振り直せるので、その気になれば3~4個のパンチは普通に出せる。怪獣のHPは10なので3人がそれをやれば一瞬でお陀仏である。殴られた怪獣は東京から退散するという選択肢があるのだが、そうすると殴った方が新たに東京に入る。それをまた袋叩きだ。東京にいられるのは一度に1匹だけなので、次々と袋叩きの対象が入れ替わる格好である。

ところがゲーム中盤、誰かが脱落して怪獣の数が減ると事態が一変する。東京入りが急に魅力的な選択肢と化すのだ。ターンごとに得られる勝利点は変わらないのに殴られる回数は減るからである。ここから20点での勝利を目指すか、他の怪獣を全て倒すかというシビアな選択が始まる。特殊能力の中には使いきりで他の怪獣にダメージを与える物もあり、油断をすると半壊から一瞬で全損まで持って行かれる。この時点で「勝利点を増やす」>「自分のHPを回復する」>「他の怪獣を叩く」>「勝利点を増やす」という形の三すくみが生ずる。

ダイスゲームなので勿論ランダム性はあるのだが、実際は見た目以上に技量が関与する。確率計算が得意なら安定して勝てるだろう。何しろこのゲームのデザイナーは数学の専門家、リチャード・ガーフィールド博士なのだから。

 

続きは雑誌で読もう。1部¥950+送料。注文はストアから。

4/28のゲームマーケットでも先行頒布!